【体験談あり】投資初心者が個別株を買ってはいけない4つの理由

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有名投資家のXXって人が、△△って会社の株が上がるって言ってた!
自分じゃ何を買うか迷ってたけど、こういう情報を駆使すれば勝てるね!

はたして、本当にそうでしょうか?

こんにちは、ミズキです。
技術営業として働いている傍ら、お金や仕事術、生活に役立つ情報を発信しています。

近頃、投資に関するYouTube動画がどんどん増え、動画を見ながら投資の勉強が手軽にできるようになりました。

中には『次は○○の株が上がりそう』という内容で、企業の業績分析や株価の予想をしている動画もあります。

こういった動画は、どの銘柄を買えばいいかわからない投資初心者の方にはとても助かりますね。

しかし、ミズキは投資初心者が個別株を買って利益を出すのは難しいと考えています。

今回はその理由を4つ、解説していきます。
また、ミズキ自身の経験についても書いていきます。

投資を始めてみたい方、買ってみたい株がある方は、下手に購入して後悔しないためにも是非読んでみてください。

この記事はこんな方におすすめ:
 ・これから投資を始めようとしている方。
 ・○○の株価が上がるいう情報を聞き、買おうと思っている方。

読んで役に立つこと:
 ・個別株での投資がいかに難しいか。
 ・手堅く勝つなら米国株の投資信託かETFがおすすめ

ということがわかります。

目次

理由1. 決算発表時のリスクが大きい。

上場企業では3か月に一度、四半期決算というものがあります。
会社の業績を投資家たちへ公表するイベントです。

四半期決算日前後は、株価が大きく変動することがよくあります。

厄介なことに、公表内容が良かろうと悪かろうと株価が下落することがあるのです。

四半期決算では一般に、

  • 企業の成績が投資家の期待を上回るほど高ければ、株価は上がる
  • 企業の成績がどんなによくても、投資家の予想通りor期待を下回れば株価は下がる

という値動きが起こります。

株価が上がるかどうかは、「投資家の期待を上回っているかどうか」にかかっているのです。

ですので逆に、

  • 四半期決算時、企業の赤字額が投資家の予想より少ないことが分かれば、株価は上がる。

ということでもあります。経営状態の良し悪しは関係ないのです。

この値動きが思った通りに動くか予想するのは、投資初心者にとっては非常に困難です。

ですので、投資初心者にとって、四半期決算日前後はほぼ博打であるとミズキは考えています。

何せ、大きな黒字と言われていたとしても、黒字額が期待していたほど大きくなければ暴落することがあるのですから。

今まで数か月間利益を出せていた投資が、この日を境に一気にマイナスになることも珍しくありません。これが、個別株投資が難しいという1つ目の理由です。

理由2. 値動きが気になって仕事に集中できない。

国内株であれば、値動きがあるのは東京証券取引場が開いている平日の9:00-11:30, 12:30-15:00の間です。

ここで、もしあなたがLINEやSNSが気になって暇さえあればスマホを触っているような方であれば、要注意です。

個別株を買ってしまうと株価の値動きが気になって仕事中も5分に一回スマホを開いてしまうようなことになりかねません。何銘柄も買ってしまうとなおさらです。

個別株ではなくNASDAQ100, S&P500に連動するETFならば、初値からほぼ動きません。個別株よりはスマホ中毒にはなりにくいです。

理由3. ベテラン投資家の情報を鵜呑みにすると失敗する。

YouTubeやTwitterなどで見かけるベテラン個人投資家たちの

「次は○○が爆上がりする!」

という発言。投資初心者にとっては一見とても助かります。

なにせ、何を買えばいいか教えてくれているわけですから。
自分で銘柄選びをするよりよっぽど楽です。

しかし、こういった情報はあまり信用しない方がいいです。
これは仮想通貨であっても同じです。(特に草コイン。その典型です。)

「株価が爆上がりする!」と言っている投資家は、その銘柄をずっと前から持ち続けています。そんな情報を聞いてから買っても、もう遅いです

さらに言えば、ベテラン投資家は、投資初心者が買い出すタイミングは下落するサインであることを知っています。

図にするとこんな感じです。

投資初心者は、情報を鵜呑みにして個別株を買うと大やけどします
情報が初心者に広まる頃には、もう下落する寸前なのです。

投資は、自分でチャートを見ながら考えるのが大事。個別株に挑戦するためには、少なくともテクニカル分析がある程度理解できるようになることが必須とミズキは考えています。

テクニカル分析?何それ?という方は、個別株を買うのではなく、投資信託やETFを毎月少しずつ買っていく方がずっと安全です。

(これらを買うのにもテクニカル分析やファンダメンタル分析を勉強しておくことが重要であるのは言うまでもありません。)

理由4. ニュース1つで暴落する。

これについては、ミズキの体験談を交えて解説していきます。

ベテラン投資家の情報を聞きAI insideの株を購入。

2020年の11月ごろの話です。

当時、NASDAQ100のETFをコツコツ積み立て、少しずつ含み益が増えていました。

味をしめたミズキは、より短期間で大きなリターンが欲しくなり、投資家のYouTube動画おすすめすされている株を買ってみたのです。

購入した銘柄の一つに、

  • AI inside(東証4488)

というものがありました。

AI insideは当時、「コロナ禍をけん引するハイテク銘柄」として投資YouTuberの間では非常に有望視されていました。

ミズキもそれを聞き、

『有名投資家達が買っているんだから自分も!』

となり、買ってみたのでした。(単価が高かったため数株の購入でしたが)

結果、AI insideは買った直後に暴騰。テンションが上がったものの、翌週には元に戻ってしまいました。

その後緩やかに下落を始めたため、怖くなったミズキは2021年の2月に全て清算しました。

この直後、恐ろしいことが起こるのです…。

AI insideの暴落。

当時のAi insideのチャートと、ミズキの売買タイミングがこちらです。

ミズキが株を手放してから約1ヶ月後。AI insideの株価は7万円から4万円に大きく下落。その後株価はさらに大幅下落し、2万円を割ってしまいます。

2022年4月現在のAI insideの株価はたったの4500円。
当時の株価の1/15になってしまっています。

上の図にも白字で書いていますが、二度の暴落の原因は

  1. CEOによる株式売却が報道された影響。
  2. NTT西日本との契約更新をしない見込みであることが報道された影響。

と言われています。
今までの穏やかな状況が、ニュース1つで吹き飛ぶのです。

ベテラン投資家の言うことを鵜呑みにして買った初心者投資家にとっては、突然巨大地震に巻き込まれるのも同然です。

経験から得た教訓

個別株はやらないことにした。

自分の考えで投資し、失敗したのならまだ納得できます。しかし誰かの言うことを鵜呑みにして投資し、失敗したのなら大きな後悔を残すことになる。

ニュース1つで暴落したAI insideを見て、ミズキはそう学びました。

その後、完全に個別株の投資からは足を洗いました。

暇があればスマホで値動きをチェックするような習慣がついてしまい、仕事への影響度がヤバいと思ったのも理由です。

この経験をもとに、どんなにいい話を聞いても個別株には手を出さず、米国株(NASDAQ100, S&P500)ETFの積み立て投資を継続しています。

米国株の投資信託やETFをコツコツ積み立てるのが安全。

2022年4月現在、NASDAQ100やS&P500は下がり気味ですが、安く買うチャンスと考え今も積み立て続けています。

投資信託やETFであれば、”数十社~数百社の優良企業詰合せパックの株”を買うことになります。そのため、

  • ある企業の株価が暴落しても、投資信託やETFへの影響度は小さい。
    →四半期決算にビビる必要がなくなる。
  • 一日の値動きは非常に小さい。
    →値動きが気になって仕事に集中できないということがなくなる。

という利点があります。

ハイリターンは望めませんが、リスクは個別株の投資に比べはるかに少ないです。

国際情勢の不安定さやアメリカの金利の話で、現在米国株の上昇にも陰りが見えています。

ですがそれも一時的なものであり、10年20年のスパンで見たら今後もアメリカが経済を牽引するとミズキは考えています。

投資初心者の方は、個別株への投資ではなく米国株の積立をコツコツ買うことをおすすめします。

まとめ

投資初心者が個別株に投資するのはリスクが高いこと、その理由を4つ解説しました。

  1. 決算発表時の値動きを読むのが非常に難しく、失敗やすい。
  2. LINEやSNSが好きな人は、値動きが気になって仕事の集中力が失われる。
  3. ベテランの情報を鵜呑みにすると失敗する。
    (情報が拡散する頃はタイミングとしてはもう遅い。)
  4. ニュース1つで突然暴落する。

値動きが上手に予測できない初心者にとって、個別株の投資はいつ起こるかわからない大地震と一緒です。

安全に投資をするなら、

  • テクニカル分析を勉強して株を買うタイミングを学ぶ。
  • ベテランが買うから自分も買う、という行動はNG。自分で考えて買う。
  • 投資信託やETFを買う。現在はNASDAQ100やS&P100関連がおすすめ。

という考え方がおすすめです。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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ただ、その分内容は少し難しいので、一冊目の本として買うべきではないかも。基本的なことが分かって、もっと深く勉強したいような中級者の方におすすめです。

 

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